メタバースラボ

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【 メタバースの失敗事例!?】Second Lifeが失敗した理由について徹底解説

2022/05/23

「Second Life」Linden Labが 2002年に構築した メタバース空間です。

現在のサービスを提供していますが ブームのときに比べ利用者は 減少しています。

日本でも 2006年から2007年頃に ブームになりましたが 、 期間は短く、 一年ほどで ブームが去ってしまいました。

今回は「Second Life」 の 例から なぜ「Second Life」は失敗したのかを探り、メタバースはこれから流行るのか見ていきたいと思います。

目次

Second Lifeとは

Second Lifeは ユーザーの自由度が高い メタバース空間です。

コンテンツのほぼすべてを ユーザーが作成 することができます。

Second Life内に ある 街や建物、 家具と言った あらゆるものが ユーザーの手によって 作られているんです。

ユーザーはまず アバターとなって メタバース空間に 現れます。

そして、 オリエンテーションと呼ばれるフィールドに降り立ち、 そこから他のエリアに飛んだり、 Second Life内の他のユーザーとコミュニケーションを 取ることができたり します。

ただ空間があり、それぞれの世界を作ることができ、非常に自由度が高いものでした。

そのため、クリエイターが多く利用し、メタバースの空間に自分の世界を作っていたようです。

しかし、そのブームは1~2年ほどに終わり、Second Lifeは失敗したといわれています。

Second Lifeでできること

Second Lifeは ものづくりのイメージがありますが、 他にもどんなことができるんですか?

Second Lifeでできることをまとめてみましょう!

1. 他者とのコミュニケーション

メタバース空間では、 アバター同士で コミュニケーションをとることができます。

趣味の話で友達を増やしていくのもありですね。

また、仮想空間で 仲良くなり、 一緒にゲームを楽しむことなども できるようになっています。

現実とはまた違う空間で仲間を増やすことができるのは魅力的ですね。

2. 物の作成と 売買

Second Lifeでは、 ユーザーが ものの 作成だけでなく、 売買も可能になっています。

Second Lifeのには、リンデンドル というゲーム内通貨があります。

このリンデンドルを用いることで売買が可能になっています。

メタバースで経済活動が行われるということになります。

さらに、リンデンドルは アメリカドルと 互換性がある為、 現金化することができます

メタバース空間の 土地を売買したことで 富を蓄積した 人もいました。

土地の売買でお金を稼いだというニュースが アメリカの情報誌に 特集され、Second Lifeブームのきっかけとなりました。

3. イベントの開催

Second Lifeでは 様々なイベントが 開催できるようになっています。

音楽イベントや 交流会のようなものが メタバースの空間で 行えます。

遠く離れている人とでも同じ空間で時を過ごすことができるようになります。

現在でも メタバース空間で あらゆるイベントが開催されており、 多数の集客に成功している例も数多くあります。

Second Lifeがは失敗したといわれる理由

1.初心者には操作が複雑

Second Lifeの醍醐味は自分だけの世界を作ることができる点です。

ただの空間があり、そこを自分で作り上げていく必要があります。

そのため、初心者からすると、ゲームを始めてすぐに色んな操作をしなければりません。

そうして初心者は難しい印象を抱いてしまい、ユーザーが定着していきませんでした。

2.自由度が高すぎる

「Second Life」は 非常に 自由度が高いですが、 自由度の高さがかえって逆効果となり、失敗に終わりました。

一度Second Lifeに 入ったユーザーは、 メタバース空間になじみがありません。

そのため、何からはじめればよいのかわからず、 先に進むことができませんでした。

3.ハイスペックのデバイスが必要

Second Lifeはハイスペックの デバイスを 有している ユーザーしか 使えませんでした。

「Second Life」が流行した 時代は、 まだPCの処理速度が低かったんです。

そのため、 メタバース空間の 読み込みに多くの人が苦戦しました。

その結果、 一定の ユーザーにしか アプローチできず、ブームが継続していかなかったのです。

サービスが成功するか失敗するかは、時代の状況も把握していく必要がありますね。

メタバースは今後広がらないのか?

Second Lifeが失敗したのなら、メタバースって流行らないんじゃないですか?

確かに失敗事例を見るとそのような意見になると思います。しかし、今の状況を考えると、メタバースはこれから流行っていくと考えられます。

1. 人々がバーチャル空間になれた

まず大きな理由として 人々が メタバースと言った 仮想空間に 慣れているからです。

コロナが広まったことで オンラインが当たり前になりました。

今ではオンラインに対する抵抗感もありません。

そのため、Second Lifeの時のように一部の人だけでなく、広い範囲の人が活用できる時代になっています。

実際に メタバース空間を活用した ゲームを 多くの人が 利用しています。

このように 生活が大きく変わっているため、メタバースに対する障壁は大幅に下がっているでしょう。

2. これまで以上に投資できる

メタバースには 多額の投資が なされており、 技術の進歩がみこまれています。

昨年社名を変えたMeta社は、2021年に 100億ドルを メタバース事業に 投資をしています。

さらにMeta社の 売り上げを考えると 過去30年間に メタバースに費やされた全費用を 2,3年で超えられるといわれています。

過去に 生じていた 技術的な トラブルは これからなくなっていくのではないでしょうか。

そしてより使いやすい メタバース空間が 構築されていくでしょう。

3.デバイスが進化している

Second Lifeが広まったころに比べ、デバイスはかなり進化しています。

Second Lifeが広まった当初は、動画のアップロードも困難な状態でした。

しかし、現在では5G回線が普及しているように情報処理の速度が格段に上がっています。

だれもが持っているスマホも5Gとなり、高性能のデバイスがありふれた時代になりました。

そのため、人々がメタバースに入り込むことも容易になっているんです。

まとめ

Second Lifeはブームが長くは続かず失敗に終わったとされていますが、現在でも利用されています。

この例を見てメタバースに不安を抱えている人も多いでしょう。

しかし、現在では生活も大きく変わり、これまでよりはるかに人々はメタバースになれています。

日本でも徐々に注目度が増しており、企業も進出しています。

メタバースがこれから本当に広がっていくには「Second Life」の例を検討することが大事になってくるのではないでしょうか。

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